京都河原町、登録有形文化財でコーヒー「フランソア喫茶室」。

店名が「フランソア喫茶店」でなく「フランソア喫茶室」というところが、古くからあるお店と感じさせます。
昭和9年、戦前に創業されたお店だそうです。
きっと、コーヒーがまだ贅沢な飲み物だった時代。
洋装の人や、着物姿の人たちが、大切に味わいながらコーヒーを飲んでいたんだろうな、と歴史を感じながら飲むコーヒー¥600の味は格別です。
苦手な人にも飲みやすいようにと泡立てられたフレッシュが、フランソア喫茶室のコーヒーの特徴です。

コーヒーもさることながら、私はこのフランソア喫茶室の雰囲気が好きです。
昔のヨーロッパのイメージです。
ステンドグラスやビロードのいす、重厚でつやのある装飾が彫刻された柱や壁。
作り物ではない歴史を感じさせます。

フランソア喫茶室のかたの接客も丁寧でものごしもやわらか。
ちょっとしたホテルのバーに来たような気分にもなります。
有名な画家・藤田嗣治や作家・太宰治も通ったというフランソア喫茶室。
戦争もくぐりぬけ、今でも営業を続けているというところが感慨深いものがあります。

喫茶店としては初めて登録有形文化財に登録されたそうです。
そして、フランソア喫茶室で提供されるコーヒーは環境保護団体の厳しい基準、審査をクリアした農園で取れた豆を使用したもの。
地球の環境を守る、というお店の姿勢もうれしいです。

そういう店のポリシーや、内装、お店の歴史が、コーヒーの味わいもぐっと深めてくれるような気がします。
1人コーヒーを飲みながら、昔の人たちがここでおしゃべりしながら、コーヒーを飲んでいるところを想像したり。
いろいろ思いをはせながらコーヒーを楽しめるお店です。

店名:フランソア喫茶室
住所:京都市下京区西木屋町通四条下ル船頭町184
電話:075-351-4042